沈香木製の聖観音立像です。 観音様の穏やかな表情が気持ちを落ち着かせてくれることでしょう。 聖観音は「正観音」ともいい、六観音（※注）の一つです。観音菩薩（観世音菩薩、観自在菩薩）像には、さまざまな形態のものがありますが、このうち、多面多臂（面：お顔の数、臂：腕の数）などの超人間的な姿ではなく、人間と同じく1面2臂の像を指して聖観音と称しています。大慈の観音として、六観音の役割では地獄道から救済してくれる観音様と云われております。もともとは「正法妙如来（しょうほうみょうにょらい）」という仏様でしたが、衆生の救済のため人間界に近い菩薩の身となったと云われております。 ＜沈香木とは＞ 沈香（じんこう、正しくは沈水香木（じんすいこうぼく））、代表的な香木の一つです。内部に樹脂を分泌することで、比重が重くなり水に沈むことからその名前がつきました。 東大寺正倉院宝物の中には長さ156cm、最大径43cm、重さ11.6kgという巨大な香木・黄熟香が存在し、これは鎌倉時代以前に日本に入ってきたと見られており、以後、権力者たちがこれを切り取り、足利義政・織田信長・明治天皇の3人は切り取りとったと記録が残っているそうです。特に信長は、東大寺の記録によれば1寸四方2個を切り取ったとされており、大変その香りを気に入っていたと思われます。 ＜材質＞沈香木 (別名：沈木、正式名称：沈水香木) ＜サイズ＞ 横幅約4.5cm×奥行約4.0cm×高さ約14.0cm ※写真と実物の色に若干の差異がある場合がございます。予めご了承下さい。 ※天然木を使用しておりますので、表面の木目や色合い、ツヤなどに個体差がございます。予めご了承下さい。